ウェストハム完全ガイド:東ロンドンの「ハンマーズ」、苦渋の降格

欧州を制した東ロンドンの名物クラブ、ウェストハムを徹底解説。ロンドン・スタジアム、ボウエンら選手、そして14年ぶりの降格となった2025-26シーズンまで。

※本記事は2026年6月時点の情報に基づいています。移籍・順位・監督等は変動しますので、最新情報は随時更新予定です。

🔍 クラブ早わかりBOX

項目内容
創設年1895年
本拠地ロンドン(東ロンドン・ストラトフォード)
スタジアムロンドン・スタジアム(収容約6.3万人)
愛称ザ・ハンマーズ(The Hammers)/ジ・アイアンズ
クラブカラークラレット&ブルー
主要タイトルFAカップ3回/UEFAカンファレンスリーグ1回
オーナーデイヴィッド・サリヴァン&ダニエル・クレティンスキー
現監督ヌーノ・エスピリト・サント(2025年9月就任)

このクラブが好きになる人は、こんな人かもしれません──労働者階級の魂を背負うクラブが好き浮き沈みの激しいドラマを楽しみたい「アイアンズ」の硬派な伝統に惹かれる人。


1. クラブの歴史:造船所から生まれた「鉄の男たち」

ウェストハムの起源は1895年、テムズ・アイアンワークスという造船所の労働者チームに遡ります。1900年に現在のウェストハム・ユナイテッドとして再編されました。

【上級者向け小ネタ】 2022-23シーズン、ウェストハムはUEFAヨーロッパカンファレンスリーグを制覇。実に43年ぶりとなる主要タイトル獲得は、長年タイトルに飢えたサポーターにとって忘れられない歓喜の瞬間となりました。


2. 名前・愛称・エンブレムの由来:「ハンマー(槌)」

【初心者向け】 愛称「ザ・ハンマーズ」「ジ・アイアンズ(鉄の男たち)」は、造船所をルーツに持つクラブの出自に由来します。

【上級者向け】 エンブレムに描かれた交差した2本のリベットハンマーは、造船作業で使われた道具そのもの。労働者の街・東ロンドンの誇りを象徴するデザインです。


3. 本拠地・スタジアム:五輪の遺産「ロンドン・スタジアム」

本拠地ロンドン・スタジアムは、2012年ロンドン五輪のメインスタジアムを改修したもので、2016年から使用。収容人数約6.3万人とプレミアリーグ屈指の大きさを誇りますが、陸上トラック由来のピッチとの距離感が議論になることもあります。

ロンドン・スタジアム
ロンドン・スタジアム/ Photo: Wikimedia Commons

スタジアム位置


4. クラブのアイデンティティ:「バブルズ」と労働者の誇り

試合前にサポーターが大合唱する応援歌「アイム・フォーエバー・ブローイング・バブルズ」は、ウェストハムの象徴。シャボン玉が舞う中で歌われるこの光景は、労働者の街・東ロンドンに根ざしたクラブの硬派なアイデンティティを物語ります。


5. ライバル関係:ミルウォール、そしてロンドン勢

最大の宿敵は、同じ東〜南ロンドンのミルウォール。両クラブの対戦はイングランドで最も激しいダービーの一つとして知られます。トッテナムやチェルシーとのロンドン・ダービーも熱を帯びます。


6. 代表的な選手

現在の顔

  • ジャロッド・ボウエン:チームの核を担う英国代表アタッカー(Instagram @jarrodbowen
  • ルーカス・パケタ:創造性あふれるブラジル代表MF
ジャロッド・ボウエン
ジャロッド・ボウエン(FW)

7. 監督:ポッター解任、ヌーノでも止められなかった降格

2025-26シーズンは指揮官人事も低迷を象徴しました。序盤の不振でグラハム・ポッター監督が9月に解任され、同日にヌーノ・エスピリト・サントが就任。ヌーノは戦績をやや改善させたものの、最終的に降格を食い止めることはできませんでした。

ヌーノ・エスピリト・サント監督
ヌーノ・エスピリト・サント監督/ Photo: Wikimedia Commons

8. 戦術:堅守速攻のチーム再建

ヌーノ体制では、堅い守備ブロックを築いて手堅く戦うスタイルへの転換が図られました。しかしシーズン序盤の出遅れが響き、立て直しは間に合わず。来季チャンピオンシップでの即時復帰が大きな目標となります。


9. 今季の現状(2025-26シーズン)

2025-26シーズンのウェストハムは、序盤からの低迷を最後まで立て直せず、最終的にプレミアリーグ**18位(勝ち点39)**で、2010-11シーズン以来14年ぶりとなるチャンピオンシップ(2部)降格が決定。クラブにとって苦渋のシーズンとなり、来季は即時復帰を目指す戦いとなります。


10. タイトル・獲得栄誉

タイトル回数
1部リーグ優勝なし
FAカップ3回
UEFAカンファレンスリーグ1回(2022-23)
UEFAカップウィナーズカップ1回(1964-65)

まとめ:こんな人にウェストハムはおすすめ

  • 労働者階級の魂を背負うクラブに惹かれる人
  • 浮き沈みの激しいドラマチックな歴史が好きな人
  • 「バブルズ」の応援文化やミルウォール戦のような熱い対戦に興味がある人
  • 苦境からの即時復帰を見届けたい人