リヴァプール完全ガイド:「You'll Never Walk Alone」を掲げる名門の今

20回のリーグ優勝を誇る名門リヴァプールFCを徹底解説。監督交代の舞台裏から遠藤航の現状、アンフィールドの魅力まで。

※本記事は2026年6月時点の情報に基づいています。移籍・順位・監督等は変動しますので、最新情報は随時更新予定です。

🔍 クラブ早わかりBOX

項目内容
創設年1892年
本拠地リヴァプール
スタジアムアンフィールド(収容約6.1万人)
愛称レッズ(The Reds)
クラブカラーレッド
主要タイトルリーグ優勝20回/FAカップ8回/リーグカップ10回/UEFAチャンピオンズリーグ6回
オーナーフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG/ジョン・ヘンリー会長)
現監督未定(2026年5月にアルネ・スロット監督が退任、後任選定中)

このクラブが好きになる人は、こんな人かもしれません──伝統と栄光の歴史を誇るクラブが好きな人ファンとクラブの一体感を大切にするスタジアムの雰囲気に惹かれる人日本代表MF遠藤航選手を応援したい人


1. クラブの歴史:エヴァートンとの確執から生まれたクラブ

リヴァプールの誕生は少し変わった経緯をたどります。1892年当時、本拠地アンフィールドのオーナーだったジョン・ホールディングが、当時アンフィールドを使用していたエヴァートンFCに対して施設使用料の値上げを要求しました。エヴァートンがこれを拒否して現在のグディソン・パークへ移転したことから、ホールディングは新たなクラブを設立することを決断。これが1892年3月15日設立の「リヴァプールFC」です。

【上級者向け小ネタ】 つまりリヴァプールとエヴァートンは「同じスタジアムを巡る確執」から袂を分かったクラブ同士であり、これが現在まで続く「マージーサイド・ダービー」の起源にもなっています。


2. 本拠地・スタジアム:100年以上の歴史を持つ「アンフィールド」

本拠地アンフィールドは19世紀から続く歴史あるスタジアムで、現在の収容人数は約6.1万人。プレミアリーグで3番目の規模となっています。

【上級者向け小ネタ】 アンフィールドのスタンド「コップ(The Kop)」は、熱狂的なファンが集まる立ち見席として知られ、試合前にスタジアム全体で大合唱される「You’ll Never Walk Alone」はリヴァプールというクラブそのものを象徴する光景です。

アンフィールド
アンフィールド/ Photo: Arne Müseler, Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0 DE)

スタジアム位置


3. クラブのアイデンティティ:労働者の街に根ざした「ファミリー」の絆

リヴァプールは、産業都市として栄えた港町リヴァプールの労働者階級の文化と強く結びついたクラブです。ヘイゼルの悲劇、ヒルズボロの悲劇という2つの大きな惨事も経験しており、クラブの歴史には栄光と悲劇の両面が刻まれています。

【初心者向け】 「You’ll Never Walk Alone(あなたは一人では歩かない)」というクラブのモットーは、苦難を共に乗り越えてきたクラブとファンの絆を象徴する言葉です。


4. ライバル関係:マージーサイド・ダービー

最大の宿敵は、同じリヴァプール市を本拠地とするエヴァートン。「マージーサイド・ダービー」は、イングランドで最も古いダービーの一つです。


5. 代表的な選手

レジェンド

  • スティーヴン・ジェラード:生え抜きのキャプテンとして長年クラブを牽引
  • ケニー・ダルグリッシュ:選手・監督の両方でクラブに貢献したレジェンド
  • モハメド・サラー:近年のクラブを象徴する得点源

現在の顔

  • ヴァージル・ファン・ダイク:守備の要を担うオランダ代表DF(Instagram @virgilvandijk
  • 遠藤航:日本代表MF。2023年夏に加入し、2024-25シーズンの5年ぶりリーグ優勝にも貢献
  • フロリアン・ヴィルツ:2025-26シーズンに大型補強で加入した若手MF
遠藤航
遠藤航(MF)

6. 監督:スロット体制が2年で終了、新指揮官選定へ

2024年夏に就任したアルネ・スロット監督は、就任1年目の2024-25シーズンにいきなりクラブに5年ぶり通算20回目のプレミアリーグ制覇をもたらしました。しかし2025-26シーズンは一転して苦しいシーズンとなり、2026年5月30日に退任が発表されました。

アルネ・スロット前監督
アルネ・スロット前監督(2026年5月退任)/ Photo: Carlo Bruil, Wikimedia Commons (CC BY 2.0)

【上級者向け小ネタ】 後任は本記事執筆時点(2026年6月)で選定中とされており、複数の英メディアはボーンマスの元監督アンドニ・イラオラ氏を有力候補として報じています。


7. 今季の現状(2025-26シーズン)

2025-26シーズンのリヴァプールは、フロリアン・ヴィルツらの大型補強を敢行したものの、シーズンを通して不安定な戦いが続きました。チャンピオンズリーグもベスト8で敗退するなど無冠に終わり、最終的にプレミアリーグは5位でのフィニッシュとなりました。ただしアストン・ヴィラのヨーロッパリーグ優勝に伴うCL出場枠拡大の恩恵もあり、5位でありながらチャンピオンズリーグ出場権を確保しています。

遠藤航選手にとっても出場機会が限られる難しいシーズンとなりましたが、2026年のFIFAワールドカップには日本代表主将として3大会連続の選出を果たしています。


8. タイトル・獲得栄誉

タイトル回数
1部リーグ優勝20回(最新:2024-25)
FAカップ8回
リーグカップ10回
UEFAチャンピオンズリーグ6回

【上級者向け小ネタ】 中でも2005年のイスタンブールの奇跡(0-3から追いついてPK戦で逆転優勝)は、欧州サッカー史に残る伝説的な試合として語り継がれています。


まとめ:こんな人にリヴァプールはおすすめ

  • 伝統と栄光の歴史、そして悲劇を乗り越えてきたクラブの物語に惹かれる人
  • ファンとクラブの一体感、アンフィールドの熱狂的な雰囲気が好きな人
  • 日本代表MF遠藤航選手を応援したい人
  • 監督交代という転機を迎えるクラブの「これから」を見届けたい人